乗客が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、2020年2月5日朝から全乗客が客室での待機を余儀なくされているクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」ですが、今回のクルーズでの旅行代金について全乗客に全額返金されることが明らかになりました。
今回の事態を重く受け止めた、クルーズ船の運航会社である「プリンセス・クルーズ」が、船内の客室で待機する乗客のために少しでもストレスが緩和出来ればという配慮があったようです。
しかし、たくさんのツアー参加人数がいてこれだけ豪華な船旅行です。
参加するのも高額だったと思いますが、どれだけの金額が返金されることになるのでしょうか?
今回の記事では、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の返金額について調査しました。
目次
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の全額返金報道について
【クルーズ船 全乗客へ全額返金】https://t.co/mwuFIkcw63
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の運航会社、プリンセス・クルーズは9日、今回のクルーズでの旅行代金を全乗客に全額払い戻すと明らかにした。検疫下に置かれた待機期間中の費用も請求しないとしている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 9, 2020
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の運航会社、プリンセス・クルーズは9日、新型コロナウイルスの集団感染が発生した今回のクルーズでの旅行代金を全乗客に全額払い戻し、無料にすると明らかにした。
同社は同日夜、船内の客室で待機する乗客にジャン・スワーツ社長のメッセージを配布。
クルーズの旅行代金だけでなく、クルーズ前後の航空費やホテル宿泊費、送迎料金、オプションの寄港地での観光ツアーなども含め、今回の旅行で乗客が支払った全ての代金を全額を払い戻すとした。検疫下に置かれた待機期間中の費用も請求しないとしている。
今回のクルーズは15泊16の日程で、旅行代金は25万円~138万2000円。同社長はメッセージで「異常な状況を考慮し、料金の全額を払い戻しさせていただきます」と表明した上で「みなさまが現在感じているストレスを少しでも緩和できるよう願っています」とした。
同船は1月20日に横浜を出発し、22日に鹿児島に寄港した後、25日に香港に到着。さらにベトナムや台湾を巡り、2月1日に那覇に寄ってから、予定を繰り上げて3日夜に横浜港に着いた。
引用:産経新聞
【全文】プリンセスクルーズ社の社長の全額返金について
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」に乗船されている方がプリンセスクルーズ社の社長の実際の手紙とともにツイートをされました。
プリンセスクルーズ社の社長より、お手紙が届きました。
今回の旅行代金等が全額返金になるようです。 pic.twitter.com/02MBUxQSvL— ダイヤモンドプリンセス乗船中 (@QKrwYU1agmTo7T5) February 9, 2020
ご乗船のお客様へ
まず始めに、皆様のご理解とご協力に心から御礼申し上げます。スタッフ一同、この状況に対処するため最善を尽くしております。
これらの異常な状況を考慮致しまして、クルーズ料金、プリンセスエアー往復分、クルーズ前後の ホテル宿泊パッケージ、送迎料金、事前支払いされた寄港地観光ツアー、サービス料、その他のア イテム等を含め、ご乗船のすべてのお客様に、この度のクルーズでお支払いいただいたご料金の 全額を払い戻しさせていただきたく存じます。税金、手数料、寄港地でのお支払い分などは、元々、 ご登録いただいていたお支払い方法にご返金させていただきます。
航空券、送迎、またはクルーズ前後のホテル宿泊を個別にご購入されたお客様につきましては、正料金をご返金いたします。払い戻し可能な費用の詳細およびご帰宅後に領収書とともに提出していただく請求書については、http://www.princess.com/refund-requestをご覧ください。 クルーズ期間中のご利用明細のすべての適正料金もすでにキャンセルさせていただきました。検疫期間中にご利用明細の料金が加算することはございません。在庫管理とトラッキングの目的で、ご料金とサービス料の領収書がお客様の元へ届いてしまう場合がございますが、実際のところ請求されることはございませんのでご安心ください。
ご乗船の皆様にはそれぞれ、このクルーズに対してお支払いいただいたクルーズ基本料金に相当する100%のフューチャークルーズクレジットもご提供させていただきます。このクレジットは、2021年2月28日までにご予約された今後のクルーズ、またはまだ全額お支払いいただいていない既存のご予約にご利用いただけますが、ご返金および譲渡はできかねます。このクレジットとクルーズ代全額返金で、皆様が現在感じているストレスを少しでも緩和できるよう願っております。
現在、ご自宅へお帰りいただく際の手配を検討しており、さまざまな実現可能な案が出ています。 日本政府と話し合いを進め、情報がまとまり次第、皆様にお知らせいたします。お客様皆様のご理解」とご協力に心より御礼申し上げると共に、ご自宅までの道中を出来る限りスムーズにできるよう、 お手伝いをさせて頂きます。
最後に、皆様とこれまでの困難を一緒に乗り越え、ご協力いただいたことに感謝申し上げます。また、乗組員の必死に働く姿に対する皆様からの心優しい労いのお言葉、誠にありがとうございます。下船できる日まで船上および陸上で動くプリンセスクルーズの従業員一同、皆様のため、より一層のお手伝い をさせていただきます。
ジャン・シュワルツ
払い戻しの内訳はこちらです。
1・クルーズ料金
2・クルーズ前後の航空運賃
3・クルーズ前後のホテル宿泊費
4・送迎料金
5・事前支払いした寄港地観光ツアー
6・サービス料
7・その他の料金
また、検疫期間中に利用明細の料金が加算されることもないということです。
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」のツアー料金はいくら?
今回コロナウイルスに見舞われたクルーズ船のツアー参加料金はいくらだったのでしょうか。
調べたところデイリー新潮により報道されていました。
今回、コロナウイルスに見舞われたツアーは、『初春の東南アジア大航海16日間』で、ツアー1人当たりの料金は、一番安い内側ツインベッドで19万8000円。
海側バルコニーが27万8000円〜、ジュニア・スイートが39万8000円〜、プレミアム・スイートが74万円
最も高額なのは約124平米のグランド・スイートで138万2000円となる(いずれも税別)。
引用:デイリー新潮
一番安い金額でも19万8000円ということになります。
少なくともこれだけの金額が返金されることになります。
ではツアー参加者は何人だったのでしょうか。
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」のツアー参加者の人数は?
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」のツアー参加者の人数はどれくらいなのでしょうか。
調べたところ、船内には2666人の乗客と1045人の乗務員がいるということです。
つまり、2666人の乗客に今回のツアー参加料金が返金されるということになります。
ちなみに、ダイヤモンドプリンセスの乗客定員は2706人です。
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」返金額は?
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」のツアー料金とツアー参加人数が分かりました。
詳しい部屋割りまでは分かりませんので一番安い金額で計算してみますと、
ツアー参加人数2666人×ツアー参加料金19万8000円(税別)で、527,868,000円になりました。
最安価格で計算しても約5億2千万円という金額です。
スイートルーム等も考慮すると非常に大きな返金ですね。
クルーズ船全額返金にネットの声は?
乗客のストレスや不安を考慮した素晴らしい決断だと思います。今回は会社にとっては損害が生じますが、この措置が騒ぎが終結した後、将来は利用者増加に繋がる事になるんじゃないでしょうか。
旅行行程は一通り楽しめたんだから、むしろ今かかってる個人への食事とか船の停泊料とかを支払ってほしい。
検疫にかかる医療費とかは仕方ないと思うけど、各個人にかかる費用に、なんで日本の税金が投入されるの。
私より三食まともな食事してるんだけど。
日本に寄港しているので、その被害者たちの人数は日本に加算されている。
おかしいと思う。まだ日本の地を踏んでいない人たちなのに、日本での発症人数が多くなって、イギリスとか日本が危ないとか言ってます。
プリンセスは乗客に支払うのはいいけど、面倒見ている日本にもお礼してほしい
と思ってしまう
全額負担は凄いですね
風評被害でしばらくはこの客船での船旅にも
影響が出るだろうし、かなりの負担となるのでは
まあ、当初は危機感もなくギリギリまでダンスや麻雀をやってた訳で責任ありますよね
この話を美談と捉えるのは少し違和感があるな。
会社側も被害者には違いないが、一方でウイルスのリスクを認識しながら運営を続行させた責任はある。もちろん、想定外だったと思うしここまでやる必要は無いのかも知れないが、決して美談ではないと思う。
最後に
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の全額返金についてでした。
ネット上では称賛の声もありましたが、賛否両論の部分もありました。
コロナウイルスについては、まったく収まる気配がなく各方面に影響が出ています。
しっかり情報を入手して正しい対応が出来るようにしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。