2015年、埼玉県熊谷市で男女6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告が、一審の死刑判決を破棄して無期懲役が言い渡されました。
また、東京高検は「様々な角度から判決内容を慎重に検討したが、遺憾ながら上告を断念せざるを得ないとの結論に達した」ということです。
これにより、死刑という判決がなくなりました。
6人も殺害してこのような判決は誰が聞いても納得がいきませんよね。
遺族の方からしたら、さらに心えぐられるような判決に到底納得いくわけがありません。
まったく被害者感情に寄り添わない、この判決をした東京高裁の大熊一之裁判長に対して批判殺到で炎上しています。
なぜ死刑判決を破棄して無期懲役にしたのでしょうか?
また、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は、兄がいて、なんとペルーで25人を殺害しているペルー史上最大の殺人犯として服役しています。
目次
【熊谷6人殺害事件】ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンを死刑(極刑に)に出来ない理由はなぜ?
通常の感覚では、6人も殺害しておいて、なぜ逆に死刑にならないのか疑問に思うと思います。
今回、一審の死刑判決を破棄して無期懲役の判決をした大熊一之裁判長はこのように述べています。
「統合失調症の影響で自分が何者かに追跡されていると妄想し、住宅への侵入や殺害行為に及んだ可能性は否定できず、責任能力が十分ではなかった。
何の落ち度もない6人が突然、命を奪われた結果は重大で、責任能力の点を除けば、極刑をもって臨むしかないが、法律上の減軽をすることになる」
この「減軽」が問題なのですが、なぜ減軽になるかというと、
刑法第39条「心神喪失者の行為は罰しない。心身耗弱者の行為はその刑を減軽する」
によるものからです。
正直、納得いかないですよね。
どの基準で心神喪失になるのかまったく分かりませんし、これでは心神喪失を理由にやりたい放題になってしまう恐れもあります。
元特捜部主任検事の見解
元特捜部主任検事の前田恒彦さんはこのように述べています。
心神耗弱を認定して無期懲役とした控訴審判決に対して検察側が上告せず、他方で弁護側のみが上告しているため、刑事裁判のルールにより、最高裁で男に不利になるような結論の変更、すなわち完全な責任能力が認められて死刑が選択されることはなくなりました。
逆に、心神喪失だったと認定され、控訴審判決が破棄されれば、結果の重大性を踏まえてもなお、刑法の規定に基づいて無罪という結論が導かれることになります。
もし刑法に心神喪失や心神耗弱の規定がなかったり、心神耗弱でも「刑を減軽する」ではなく「することができる」と裁判所の裁量を認める条文であれば、控訴審の結論も変わったことでしょう。
しかし、法令の改廃は立法を担う国会の専権事項であり、三権分立の原則から司法機関が手出しすることは許されません。あくまで司法は、目の前にある法律に従って粛々と裁判を行わなければならないわけです。最高裁の判断が注目されます。
熊谷6人殺害事件で奥さんと小学生の娘2人を失った男性の会見での言葉
上告断念を受けて、妻の加藤美和子さん=当時(41)=と小学生の娘2人を失った男性は、
「絶望しか思い浮かばない。検察の説明は全く納得できなかった。裁判員の方も死刑は苦渋の決断だっただろうに」
「死刑でも無期でも家族は帰らないが、死刑の方が少しは前に進めた。家族には『パパがんばったけど、上告してもらうまで至らなかったよ』と謝ることしかできない。こんな危険な人を世の中に出してはいけない」
ご遺族の方は想像を絶する苦しみと悲しみを抱えてきて、それが今回の判決で少しでも楽になることがなかったと思うと、やはりこの判決は絶対に間違っているとしか思えないですね。。
しかも、この男性が心配されてるように、
無期懲役判決を受けた者は10~15年で仮釈放され、この仮釈放者の再犯率も非常に高い。
という情報もあります。
なぜ、加害者の人権が考慮されるようなことがあって、被害者や遺族感情が優先されないのでしょうか。
本当に疑問を感じてしまいます。
熊谷6人殺害事件のペルー人ナカダ・ルデナの兄はペルー史上最悪の連続殺人犯
男女6人を殺害したペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告の兄も連続殺人犯ということが判明しています。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は10人兄弟の末っ子で、
上から4番目の兄、ナカダ・ルデナ・ペドロ・パブロがペルー史上最悪とされる大量殺人事件を起こしています。
こちらが顔画像です。
2005~06年にペルーで計17人を拳銃で射殺するなどしたとして07年に懲役35年の刑が確定しています。
また、パブロ服役囚は実際に殺害したのは25人と明かしています。
犯行に及んだその理由が、
「世界を浄化するために、神の命令で薬物中毒者や売春婦、同性愛者らを殺した」と供述。
パブロ服役囚は現地報道によると、複雑な家庭環境で育ち、父はアルコール依存症で両親のけんかが絶えず、幼い頃から家族に虐待され、兄たちからは性的虐待を受けていたそうです。
2009年に精神疾患があると判断され、治療を受けているとのことで、事件は現地で“死の使徒”と大きく報じられました。
25人も殺して、懲役35年ですんでいるというのは驚きですね。
調べたところ、
ペルーには1979年以降、死刑は執行されていないようです。
また、同年に一般的な犯罪に関する死刑は廃止された。しかし特定の犯罪に対する死刑は今なお存在するとのこと。
熊谷6人殺害のペルー人無期懲役判決にデヴィスカルノさんも絶対反対の声
先日の新幹線殺傷事件の小島一朗被告の無期懲役判決もありましたが、
ペルー人ナカダ被告の判決にデヴィスカルノさんがこのようにツイートされています。
新幹線殺傷事件の小島一朗被告、無期懲役判決にこともあろうに法廷で万歳三唱!23歳のこんな男を税金で一生養うなんて!6人殺害のペルー人も裁判員制度の死刑判決を覆し無期懲役に。精神を病んでいようが殺人は殺人。生きている価値のない人間を一生私達の血税で生きさせるなんて絶対反対!
— デヴィ スカルノ (@dewisukarno) December 19, 2019
これは完全に共感しかありません。
本当にその通りだと思います。
熊谷6人殺害のペルー人が死刑判決破棄で無期懲役になったことにネットでは怒りの声
熊谷6人殺害した殺人鬼が、検察の上告断念により死刑の可能性がなくなったばかりか、上告審で心神喪失が認められたら無罪もあり得るという説を目にし、正義と法って何だろう、ご遺族はどうやって気持ちに区切りをつけるのだろうと絶望的な気持ちになった。
— yodaka🐥 (@yodaka00594030) December 19, 2019
このくそったれなペルー人の顔と名前を見るたび腹が立ちます。もし私が遺族なら自分も捕まってもいいので犯人を殺害すると思います。それが被 被害者や遺族の心情だろうと思います。裁判官が正しい判決ができないのなら江戸時代みたいに仇討ち資格を復活させろ
小学生の姉妹、母親など6人を殺害した、ペルー人男に死刑が無くなっただと? 奴は窃盗もやっており、精神は正常だった。裁判長よ、あなたの奥さん、娘さんが殺されても、無期懲役なんて判決が出せるのか?
埼玉・熊谷で6人をあやめたペルー人が死刑にならなくなった・・この国はホントに腐ってやがるね、どこまで凶悪犯罪者に甘いんだ・・
加害者に甘い日本はおかしい
被害者だけが苦しむなんておかしい
遺族も心を殺されたようなもの
普通に考えて、
6人分の人生って
それはもう尊いものなはず
なのに身勝手に奪っておいて
加害者は生きていられるんだね
税金を使う意味ありますか?
外国人が国内でそれだけのことしても無期懲役で済むんだね
人生一度きりなのに6人分も奪っておいてね….
あれほど悲惨な事件を起こしておきながら、上告されないなんて。。。
家族を一度に失ったご遺族の悲しみ。
最高裁で、判断してほしかった。
多くの声をあげて、再審をお願いしたいです。。
日本の司法制度は謙抑主義に過度に偏り被害者の方に冷たすぎました。今 明確に分かり国内刑事制度に愛想が尽きました。
国民として納得いかない。
誤った判決。
次の投票で裁判官をジャッジしようと思う。
やっちまったな、日本の司法制度は終わりだよ
最後に
ペルー人のナカダ被告が、一審の死刑判決を破棄して無期懲役が言い渡され、上告しない件などについてまとめました。
今回の判決にはたくさんの人が疑問と怒りを感じています。
最近の判決は特に被害者や国民感情と反する判決が多くみられますね。
ネット上でも炎上して物議をかもすことが多々あります。
今後どうなるのでしょうか。
少しでも被害者が遺族の方の心が救われるようになることを願います。
最後までご覧いただきありがとうございました。