香港政府は2019年10月4日に、抗議活動の参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる「覆面禁止法」を制定しました。
そして、その施行が翌日の10月5日の午前0時からです。
これにより、マスクで顔を覆うことが「違法」となりますが、これだけデモが悪化している中で、どれほど警察は厳しく取り締まるのでしょうか。
デモを悪化させてしまうだけではないでしょうか。
今回は香港覆面禁止法が制定された香港についてまとめました。

https://quick-news.site/kininaru/2426/
目次
香港政府の覆面禁止法について
政府への抗議デモが続く香港で4日、林鄭月娥行政長官が会見を開き、マスクなどを着用してデモに参加することを禁じる覆面禁止法を制定すると発表した。5日午前0時から施行される。行政長官の特権である“緊急条例”の発動は52年ぶりとなる。デモ参加者の匿名性を奪い、過激化を防ぐためとしているが、市民の反発に火をつけることになりかねない。
引用:テレ朝 news
香港政府の覆面禁止法について周庭(アグネス・チョウ)さんのツイート

日本に助けを求め、来日し講演やテレビなどにも出演し、雨傘運動の女神とも呼ばれる周庭(アグネス・チョウ)さんがこのようにツイートしています。
只今、香港政府が緊急法を引用して覆面禁止法を成立させました。こんなバカバカしい法律を実施したら、市民の怒りは上がるしかないです。
でも、一番大きな問題点は緊急法です。緊急法を通して、政府は立法会を回避して直接法律成立することができます。いわゆる、政府のやりたい放題になります→— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) October 4, 2019
緊急法を利用し、覆面禁止法を成立させたことは、香港の終わりの始まりだと思います。
香港政府は今日マスクを禁止できれば、明日は夜間外出を禁止でき、明後日はインターネットも禁止できます。とにかく、政府の権力は無限大となり、市民の権利と自由が全部奪われます。
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) October 4, 2019
緊急法を使って、覆面禁止法だけではなく、政府は多くの制限や弾圧を加えることができます。例えば、インターネット、出版物や交通に制限を加えたり、財産を没収したり、住宅に入って検査したり、人を国外追放したりすることができます。
香港に住むのは怖い、と初めて感じられました。でも負けません
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) October 4, 2019
ウクライナ前政権が同じ失敗をした!?
2014年、ウクライナ前政権も同じバカな失敗した。大規模なデモを抑えたくて、覆面禁止法や無許可デモ禁止法や街宣車禁止法等むりやり通して、力で抗議者を黙らせようとした。結局より多くの市民がデモに参加するようになっただけ。民主化の要求に独裁化で答えることは香港政府の終わりの始まり https://t.co/dFZGhU1RcH
— ナザレンコ・アンドリー (@nippon_ukuraina) October 4, 2019
覆面禁止法が施行されてからの香港の現状は?

香港では発表直後から各地でデモが発生した。ビジネス街では主に会社員からなるデモ隊が中心部の道路を封鎖。デモ参加者の中には、親中派ポスターを引きはがす人もいた。
市内ではその後、衝突が夜通しで発生。デモ隊は道路にバリケードを築き、地下鉄の駅で破壊行為に及んだほか、路上に火を放ち、親中派の商店を損壊した。警察はデモ隊を解散させるため、複数の場所で催涙ガスを使用した。
北西部の元朗(Yuen Long)区では、デモ隊に襲われた警官が実弾を発砲する事態も発生した。警官はデモ隊に取り囲まれた上、足元で火炎瓶が爆発する状況に陥っていた。地下鉄は全路線が運行停止となり、デモ参加者や地元住民、金曜の夜を楽しむため外出していた人々が足止めされた。
デモ参加者らが利用するネット掲示板には、怒りのコメントのほか、週末にかけた3連休に街頭デモを行うとの宣言が多数投稿された。
引用:AFP=時事
香港覆面禁止法発表直後から各地でデモが発生しているようです。
当然ですよね。これだけデモが悪化している中ですので、火に油を注ぐようなことをしてしまったようです。
Chewbacca is coming to downtown HK pic.twitter.com/ZhL5PqTk5K
— ggyy.der (向勇敢的香港人致敬) (@greenyoyo) October 4, 2019
ネットの反応は?
とうとう当たり前のように発砲するようになりましたね…表現や発言の自由を保証するのが民主主義だと思うが徐々に武力制圧が当たり前になって中国共産党に支配される。民主主義から共産、独裁主義に変わるのは香港の人たちにとっては自由を奪われるって事だよね…
香港政府の対応は間違っているので、正しく対応してあげてほしい。警察官もやってて虚しくならないのだろうか。
覆面禁止法何でも有りだな 警察もヘルメットマスク使用禁止だろ 警察なのかも怪しい 過激化を抑えることが狙い 共産社会まっしぐら
中国政府が裏にいるのは間違いない。こんな事をしていれば国際世論が中国をロシア扱いにするでしょう。そうなれば今の中国のように輸出の拡大などは出来なくなり最後は国が疲弊するでしょう。中国も変わるなら今しかないのでは?
この法案の方がよっぽど危険な気がする。
このような法案が通る時点で、最早香港に民主主義なんて存在しない。これを中国本土の人達がどのように考えるかで中国全体の未来が決まる。
デモを起こした市民が暴徒化していると非難したり冷ややかなコメントもあるようですが、表現の自由を奪われる危険にさらされたことのない現代の日本人に、彼らの気持ちはとても分からないと思います。まずその自覚が必要ではないでしょうか。
少なくとも上から目線のコメントは避けるべきです。本当に追いつめられたとき、人間がどんなふうになるか、、想像力が必要です。完全には分からなくても、寄り添うことはできるはず。
最後に
香港覆面禁止法が制定された香港についてまとめました。
いまだに状況が収まっていくのが、まったく見えない香港デモですが、今後どのようになっていってしまうのでしょうか。
引き続きこの問題に関しては記事にしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
