仕事、育児、対人関係、毎日のように続くせわしない日々に気分が落ち込んでしまうことがあると思います。
通常、健康な人であれば少し休めば元気になりますが、もし落ち込んだ状態が長く続くようであれば、
それは鬱病かもしれません。
無理して頑張ると症状の悪化にも繋がるので、鬱をしっかり理解して上手に付き合っていきましょう。
目次
鬱病とは
鬱病は、脳のエネルギーが不足することによっておこり、身体的、心理的に落ち込む状態が長く続く症状のことをいいます。
正常な人であれば、落ち込むような出来事があっても人間に備えられた自然治癒力で数日で元気な状態に回復しますが、エネルギー不足が原因で回復することができません。
気分が落ち込んだりするような症状は、正常な人でも起こることなので鬱病との判断が非常に難しいですが落ち込んだ期間が長く続くようであれば鬱病を疑いましょう。
また、重度の鬱病の場合は仕事や友人関係、家族など日常の生活にも大きな影響を与えてしまうことがあります。。
鬱病の症状
鬱病は大きく分けて、「心」と「身体」の二種類の症状があります。
心の症状には、抑うつ気分、不安、焦り、やる気の低下、ひどく自分を責める、自殺願望などが代表的な症状です。
身体の症状では、休んでも疲労感がとれない、食欲減退、睡眠障害、倦怠感、息苦しさなどがあげられます。
数日で回復すればそれほど大した症状ではありませんが、長期間続くことで精神的にも滅入ってしまい、さらに症状を悪化させてしまうケースもあります。
鬱病になりやすい人の特徴
性格や環境の変化など、どのような状況下の人が鬱病になりやすいのか傾向があります。
性格面では真面目な人や几帳面で繊細な完璧主義者タイプの人がなりやすいと言われています。
仕事を完璧にこなそうとしたり、自分の決めたことをしっかりやり遂げたい正義感の強い性格の人です。
真面目過ぎるせいで自分自身の逃げ場や休息を奪ってしまいます。
環境面では、家族や友人の死、リストラやキャパを超えた職務、離婚など過度のストレスがかかったときに起こりやすいです。
真面目な性格ゆえに自分を責めすぎてしまうのです。
ですが、完璧主義者タイプの人でも対策も改善もできますのでご安心ください。
鬱病を改善する方法
大切なのは自分の心と身体に目を向けることです。
自分が鬱病であると自覚したら休養するのが非常に重要になります。
真面目で正義感が強く完璧主義者のあなたは、普段から休む暇もなくフル回転で頑張ってきたはずです。
頑張り屋さんのあなたは「休養」という言葉に罪悪感尾を感じてしまうかもしれませんが、自然の豊かな田舎を満喫したり、自分の趣味を楽しんだりして、一度普段の日常から離れて心も身体もリフレッシュしましょう。
散歩や軽い運動でも心身によい影響をもたらしますし、朝日を浴びるだけで分泌される幸せホルモンのセロトニンは鬱病に大きく関係するホルモンの一つです。
散歩や朝日を浴びるのは仕事や家族に迷惑をかけずに明日からでも始められる治療法ですので、まずは自分のできることから始めてみましょう。
症状が酷い場合
鬱の症状が重度の場合は迷わずに病院に行きましょう。
鬱病は立派な病気ですので自分で判断せずにプロの意見をもらうのが一番です。
無理して頑張り続けると取り返しが付かないとこになってしまう可能性もありますし、病院からの診断書があれば職場や家族などの理解も得やすく治療できる環境が整いやすいです。
適切なアドバイスをもらえることはもちろん、場合によっては薬物療法という選択肢も増えます。
最後に
日本人の15人に1人が生涯に一度は鬱病にかかる可能性があると言われています。
そのまま無理をして頑張った結果、人生を絶つという選択肢をする人も少なくはありません。
少しでも鬱病かもと思ったら、迷わずに病院に行って適切なアドバイスと改善策をもらってください。
家族や職場に少しの間、負担をかけてしまうかもしれませんが健康な心身があってのあなたの人生です。
自己犠牲せずにまずは自分を大切にしてあげてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。